Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

SQLインジェクションが昨年比6倍に - ラック上半期レポート

ラックは、2007年上半期における国内インターネットセキュリティの脅威動向をまとめ、レポートとして公開した。

同社レポートは、国内700カ所に設置したセンサーからデータを収集、同社監視センターで記録した不正アクセスやウイルス感染状況を分析、取りまとめたもの。

同レポートによると、ウェブアプリに対する攻撃が増加しており、SQLインジェクションについては昨年と比較して約6倍の攻撃を観測。また攻撃手法も進化しており、脆弱性に関する事前調査を行い、脆弱性を発見してからより本格的な攻撃を行うツールなども見つかっているという。

またフィッシング詐欺やスパムメールの踏み台を探す試みと思われるプロクシサーバの探索が2倍に増加。パスワードクラックを狙ったブルートフォース攻撃の増加も観測されている。4月には、新入社員が被害を受けたと見られるボットやワームの感染事故が多発した。

さらに、昨年は減少傾向にあったファイル交換ソフトの検知数が一転増加した。危険なイメージができた「Winny」や「Share」を敬遠し、ほかの共有アプリケーションを利用する傾向が見られたという。同社は、ファイル交換ソフトを利用するユーザーはセキュリティ意識が低いと指摘。システム面の対策や教育、啓発活動が必要としている。

(Security NEXT - 2007/11/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「Next.js」にセキュリティアップデート - 「React」脆弱性が影響
JSライブラリ「React」に深刻なRCE脆弱性 - 早急に対応を
アスクル、ウェブ経由の注文を再開
米セキュリティ機関、「ScadaBR」既知脆弱性の悪用に警告
「セキュキャンコネクト」開催 - 分野を超えた専門性を備えた人材を育成
公共用地境界確定に関連する公文書が所在不明 - 和歌山県
メアド不備で5カ月にわたり個人情報を誤送信 - スポーツクラブNAS
「ローチケ」装うフィッシング攻撃 - 当選通知など偽装
「Array AG」にCVE未採番の脆弱性 - 8月に国内で悪用被害
サイバー攻撃でシステム障害、復旧目処立たず - 新日本検定協会