Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

6月のセキュリティ更新プログラムが公開 - Vistaの脆弱性も解消

マイクロソフトは、6月度の月例セキュリティ更新プログラムを公開した。発表当初の予定どおり、深刻度「緊急」が4件、「重要」「警告」がそれぞれ1件ずつとなった。

「緊急」とされるプログラムは、SSLやTLSなど認証プロトコルを実装するSchannelのセキュリティパッケージに関する脆弱性をはじめ、IEの累積脆弱性、Win32 APIの脆弱性などを解消するもの。いずれの脆弱性も攻撃を受けると外部からコードが実行されるおそれがある。

また、「Outlook ExpressやWindowsメール用の累積的なセキュリティ更新プログラム」についても、同様に「緊急」とされているが、一部Windows Vistaにも影響ものも含まれる。

重要とされたのは、Microsoft Visioの脆弱性で、悪意を持って作成されたファイルを開くとリモートでコードが実行されるなど攻撃を受ける。

また、特権のないユーザーがレジストリや管理者パスワードを含むローカルユーザー情報のデータにアクセスできるなど、Windows Vistaで見つかった脆弱性は、情報漏洩の可能性があるとして「警告」とされている。

2007年6月のセキュリティ情報
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/ms07-jun.mspx

マイクロソフト
http://www.microsoft.com/japan/

(Security NEXT - 2007/06/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

日立製ディスクアレイシステム「Hitachi VSP」に平文PWをログ保存する脆弱性
Apple、「iOS」「iPadOS」のアップデートで脆弱性1件を修正
「Firefox 124.0.1」が公開、深刻な脆弱性2件を解消
認定農業者に調査票を誤送付、名簿の宛名と住所にずれ - 三重県
海外グループ会社の元従業員が個人情報を不正持出 - クラレ
個人情報や生産データが流出した可能性 - JVCケンウッド
JVNで6製品の使用中止を呼びかけ - 脆弱性見つかるも開発者と連絡不能
バッファローのNAS製品にMITM攻撃でコード実行のおそれ
米当局、脆弱性3件の悪用に注意喚起 - FortinetやIvantiの製品が標的に
USB紛失で町長ら減給、不正利用判明すれば再度処分を検討 - 佐久穂町