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NICOSカードのシステム障害、機器故障が原因 - サイバー攻撃は否定

三菱UFJニコスは、2017年12月に発生したNICOSカードのシステム障害について、原因や影響範囲などを明らかにした。

2017年12月26日にシステム障害が発生したもので、NICOSカード会員において、利用内容や利用枠が確認できなくなったほか、提携先へのデータ送信業務などに支障が生じた。カード発行業務にも遅延が発生したという。

キャッシングサービスやポイントサービスなどが影響を受けたが、クレジットカードによるショッピングには影響なかった。

また加盟店や提携先では、立替払い金における振り込みや、データ送信、収納事業者への入金データ提供などで一部遅延が発生。加盟店で扱っている他社発行のクレジットカード、デビットカードなどの利用内容が二重表示され、二重引き落としされたケースが一部で確認されているという。

同社は障害の原因について、取引内容を保管しているシステム機器が故障し、同社が作成、加工したデータの一部が破損したことによるものだったと説明。カード会員や加盟店に関するマスターデータに影響はないという。また、サイバー攻撃や情報流出の可能性も否定している。

同社では、システム機器の交換により復旧し、1月4日からおおむね正常に運用しているが、現在も時間を制限するなど慎重に対応を進めており、各業務における遅延の解消には時間を要するとしている。

(Security NEXT - 2018/01/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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