Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

MS、深刻度「緊急」4件含む月例更新14件を公開 - 脆弱性59件を解消

日本マイクロソフトは、7月の月例セキュリティ更新14件を公開し、あわせて59件の脆弱性を修正した。前回欠番となった「MS15-058」が含まれる。

20150715_ms_001.jpg
7月の月例セキュリティ更新一覧(表:MS)

最大深刻度が、4段階中もっとも高い「緊急」は4件。「MS15-065」では、リモートでコード実行される脆弱性やセキュリティ機能のバイパス、情報漏洩などが生じる「Internet Explorer」の累積的な脆弱性29件に対応した。

すでに悪用や公開が確認されているメモリ破壊の脆弱性「CVE-2015-2425」に対応。同脆弱性は、イタリアのセキュリティベンダーであるHacking Teamから実証コードが漏洩している。

また公開済みであるクロスサイトスクリプティング(XSS)のフィルタがバイパスされる脆弱性「CVE-2015-2398」、「Jscript9」のメモリ破壊の脆弱性「CVE-2015-2419」、ASLRがバイパスされる脆弱性「CVE-2015-2421」の3件を修正している。

のこる3件のセキュリティ更新については「悪用」「公開」のいずれも確認されていない。「MS15-066」において「VBScriptスクリプトエンジンの脆弱性」を解消。RDPの脆弱性を修正する「MS15-067」、「Hyper-V」の脆弱性を解消する「MS15-068」を提供している。

(Security NEXT - 2015/07/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「MS Edge」にセキュリティアップデート - 脆弱性8件を修正
ブラウザ「Chrome」にアップデート - セキュ関連で10件の修正
特権アクセス管理製品「Symantec PAM」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
JupyterLabの機能拡張作成用テンプレートに脆弱性 - リポジトリに影響
WPプラグイン「WooCommerce Social Login」に複数の脆弱性
「Apache CloudStack」でSAML認証をバイパスされるおそれ
「OpenVPN」に「OVPNX脆弱性」 - 3月の更新で修正済み
Cisco、セキュリティアドバイザリ9件を公開 - 「Blast-RADIUS」の影響も
「Cisco SSM」に深刻な脆弱性 - 攻撃者によりパスワード変更可能
「Magento」「VMware vCenter」など脆弱性3件の悪用を確認 - 米当局が注意喚起