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LINEのQRコードやグループ作成求める詐欺メール - 「業務連絡の効率化」とウソ

業務が停止したり、犯行声明が出されるランサムウェアのように大きく報じられるケースは比較的少ないが、ビジネスメール詐欺(BEC)も「情報セキュリティ10大脅威」において9年連続で選出されるなど大きな脅威のひとつであり、2026年版においても10位にランクインした。

BECは、バラマキ型の典型的なフィッシング詐欺とは異なり、初期段階のメールやメッセージにおいて悪意あるURLや添付ファイルなどが含まれていないことが多く、これらをブロックするセキュリティ対策では通過されてしまう。

初期段階では連絡先の変更にとどまるなど、大きな被害がイメージされる要求も記載されておらず、実際に正規の関係者間でSNSでつながるケースもあることから、心理的なハードルが下がり、攻撃を見落としてしまうリスクが高い。

また生成AIの発展もリスクの拡大を後押ししている。言語の壁が小さくなり、業界事情などを反映した「違和感」を感じさせにくい文章なども低コストで作成しやすく、以前より攻撃者にとって有利な環境が整いつつある。

偽メールなども想定し、複数の手段で事実であるか確認するなど、対応フローをあらかじめ策定するとともに、すでに組織内部で被害が生じていないか確認することが重要となる。

(Security NEXT - 2026/02/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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