Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

組織向けコラボツール「Mattermost」に脆弱性 - 「クリティカル」も

組織におけるチームチャットやコラボレーション機能を提供する「Mattermost」に複数の脆弱性が明らかになった。「クリティカル」とされる脆弱性も含まれており、修正されている。

開発チームでは、2025年10月下旬より11月にかけてアドバイザリを複数公開しており、これら脆弱性へ対処したことを明らかにした。なかでも「CVE-2025-12421」「CVE-2025-12419」の2件については影響が大きい。

「CVE-2025-12421」は、コード交換に用いられるトークンが同一の認証フローに由来するか検証しない問題で、細工したメールアドレスを利用し、リクエストを操作することで、認証済みユーザーによるアカウントを乗っ取ることが可能となる。

「CVE-2025-12419」は、「OAuth」「OpenID」の利用時におけるトークンの検証不備に起因。2件のアカウントを用意し、片方をログインさせることで未ログインのIDを認証させることが可能となる。

いずれも共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.9」と高く、重要度は4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされている。

(Security NEXT - 2025/12/02 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

脅威情報共有基盤「MISP」がアップデート - 2件の脆弱性を修正
AI環境向けに分散処理フレームワーク「Ray」にRCE脆弱性
SwitchBot製テレビドアホンに脆弱性 - 親子機の更新を
認証管理製品「Devolutions Server」に複数脆弱性 - アップデートを提供
米当局、工場設備向け「ScadaBR」のXSS脆弱性悪用を警告
「Grafana」にクリティカル脆弱性 - なりすましや権限昇格のおそれ
ファイル転送サーバ「SolarWinds Serv-U」に脆弱性 - 「クリティカル」も複数
米当局、「Chromium」ゼロデイ脆弱性に注意喚起 - 派生ブラウザも警戒を
エプソン製プロジェクターに脆弱性 - 310機種に影響
「NVIDIA DGX Spark」に複数脆弱性 - 重要度「クリティカル」も