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ビジネスプランコンテストの応募システムに不備、改修時に発生 - 日本政策金融公庫

日本政策金融公庫(日本公庫)は、高校生向けに実施したビジネスプランコンテストの応募受付システムで、本来閲覧できない他応募者の個人情報を閲覧でき、一部流出していたことを明らかにした。過去に実施した改修時に生じた不具合だという。

同社によれば、同社が主催した「高校生ビジネスプラン・グランプリ」の応募受付システムにおいて、検索機能に不備が存在したという。

学校の教員や応募した生徒が検索した際、同じ学校名で登録されたり、特定の検索条件に合致した場合、ほかの教員や応募者に関する個人情報を閲覧可能だった。

氏名、住所、電話番号、メールアドレス、学校名、学科など教員や生徒6人の情報が流出したことが判明。閲覧される可能性があった対象者については、詳しく調査を行っている。

利便性を向上させるため、2021年度、2023年度の2度にわたり同システムの改修を行っていたが、検索機能の制限設定などに問題があった。2025年9月25日に応募者から指摘があり発覚。検索機能を修正し、個人情報が閲覧できないよう対策を講じた。

情報の不正利用など、二次被害は確認されていない。同社では今回の問題を受けて、個人情報保護委員会へ報告を行っている。

(Security NEXT - 2025/10/14 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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