Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

分析ツール「Kibana」に深刻な脆弱性 - アップデートで修正を

Elasticが提供するデータ分析ツール「Kibana」に深刻な脆弱性が明らかとなった。脆弱性を修正したセキュリティアップデートがリリースされている。

「プロトタイプ汚染」に起因し、アップロードされたファイルや特定のHTTPリクエストにより任意のコードが実行されるおそれのある脆弱性「CVE-2025-25012」が判明したもの。

脆弱性の悪用が可能となる条件はバージョンによって異なり、「同8.15.0」以降で「同8.17.1」未満の場合は、「Viewerロール」の権限を持つユーザーが悪用できる。一方「同8.17.1」および「同8.17.2」では、特定のユーザー権限が必要だとしている。

同社は、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「9.9」、重要度を4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングしている。

「同8.17.3」にて脆弱性を修正しており、アップデートするよう呼びかけている。またアップデートを適用できない場合の一時的な軽減策についてもアナウンスしている。

(Security NEXT - 2025/03/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIA製GPUドライバに複数の脆弱性 - 権限昇格やDoSのおそれ
トレンドの法人向け複数製品に脆弱性 - アップデートで修正
「Erlang/OTP」に深刻なRCE脆弱性 - 概念実証コードも公開済み
「GitLab」に5件の脆弱性 - 最新パッチで修正
「SonicOS」にリモートよりDoS攻撃を受けるおそれ - 修正版を公開
NVIDIAのAI開発フレームワーク「NeMo」に3件の脆弱性