Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Aviatrix製ネットワーク管理ソフトに深刻な脆弱性 - 悪用の兆候も

Aviatrix Systemsが提供するネットワーク管理ソフトウェア「Aviatrix Controller」に深刻な脆弱性が明らかとなった。悪用の兆候が見られるとして注意が呼びかけられている。

入力処理における不備により、認証を必要とすることなくリモートからコードを実行できる「CVE-2024-50603」が明らかとなったもの。細工したAPIリクエストにより任意のコマンドが実行可能だという。

同社は共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「9.9」としているが、実際に計算すると最高値の「10.0」となる。重要度は「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

同社はファームウェアバージョン「7.2.4996」「7.1.4191」で同脆弱性を修正したほか、パッチについても用意している。

ただし、特定の状況においてアップグレードした際に「パッチ適用済み」と表示されているにもかかわらず、パッチが完全に保持されず、再度パッチを適用しなければならないケースがあるとして注意を呼びかけた。

すでに攻撃者によって脆弱性を悪用しようとする兆候が観測されているという。またアップデートがリリースされたことを受けて、報告者より脆弱性の詳細な分析情報や概念実証コードが公開されている。

(Security NEXT - 2025/01/14 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

社内侵入の痕跡確認されず、クラウドサービスは個別対応 - BBT
高校で生徒の個人情報含む記録簿を紛失 - 大阪府
委託先でメール誤送信、講座受講者のメアド流出 - 神奈川県
「SSHコンソーシアムTOKAI」の情報発信サイトが改ざん被害
企業サイトが負荷上昇で断続的に停止、原因など調査 - コスミック
事故関係の通話内容含む一部記録媒体が所在不明 - 東京海上ダイレクト
遠隔アクセス用サーバ経由で侵入、個人情報流出の可能性も - サカタのタネ
顧客管理システムの開発委託先で侵害 - 日産ディーラーの個人情報が流出
「Frappe Framework」「ERPNext」にXSS脆弱性 - 管理者権限奪取のおそれ
DigiEver製NVRの脆弱性悪用に注意 - 米CISAが警告