SonicWall製ファイアウォールに脆弱性 - 認証回避や権限昇格のおそれ
SonicWall製ファイアウォールに搭載されている「SonicOS」に複数の脆弱性が明らかとなった。
2025年1月7日から8日にかけて4件のセキュリティアドバイザリを公開し、利用者に注意を呼びかけたもの。アドバイザリの重要度を1件については「高(High)」、のこる3件は「中(Medium)」とレーティングしている。これらアドバイザリであわせて9件の脆弱性に対処した。
個々の脆弱性を見ると「SSL VPN」において認証のバイパスが可能となる「CVE-2024-53704」や、SSHの設定において権限昇格が可能となる「CVE-2024-53706」、認証トークンにおける脆弱な疑似乱数ジェネレータの利用「CVE-2024-40762」、「SSL VPN」における多要素認証のバイパス「CVE-2024-12802」などが判明した。
共通脆弱性評価システム「CVSSv3.0」のベーススコアを見ると、今回公表された脆弱性においてもっとも高い「CVE-2024-53704」が「8.2」、「CVE-2024-53706」が「7.8」、「CVE-2024-40762」が「7.1」と続いている。
脆弱性によって修正されたファームウェアのバージョンは異なるが、同社は第7世代および第6世代のファイアウォール、さらに第6世代NSv、TZ80向けにアップデートを用意。できるだけ早急に最新版へ更新するよう求めている。
あわせて「SSL VPN」や「SSH管理機能」の公開を内部に限定することでリスクを低減できるとしている。今回のアドバイザリで対処した脆弱性は以下のとおり。
CVE-2024-12802
CVE-2024-12803
CVE-2024-12805
CVE-2024-12806
CVE-2024-40762
CVE-2024-40765
CVE-2024-53704
CVE-2024-53705
CVE-2024-53706
(Security NEXT - 2025/01/10 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
がん検診クーポン券に別人の住所、委託事業者のミスで - 横須賀市
個人情報流出の可能性、高負荷から事態を把握 - 楽待
Perl向け暗号ライブラリ「CryptX」に複数脆弱性
監視ソフト「IBM Tivoli Monitoring」にRCE脆弱性 - 早急に更新を
掲示板ツール「vBulletin」に深刻な脆弱性 - 実証コードや悪用も
ZohoのExchange監視ツールに深刻な脆弱性 - アップデートを
委託先で個人情報流出か、セキュリティ監査に虚偽報告 - ソフトバンク
「Wazuh」や「Windows WEBDAV」の脆弱性悪用に注意
「Firefox」に脆弱性、アップデートを公開 - 「クリティカル」との評価も
「Adobe Commerce」に緊急対応必要な脆弱性 - 「Magento」も注意