Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

侵入初期に狙われる「FortiClient EMS」の既知脆弱性に注意

Kasperskyが確認したインシデントのケースでは、Windows Serverで稼働する「FortiClient EMS」が標的となっていた。管理者アカウントからレジストリハイブにアクセスしようとする試みがあり、「MDR」によるアラートで問題が発覚した。

同サーバでは、「FortiClient EMS」に関連する2ポートのみインターネットに開放されており、攻撃の標的とされたという。

攻撃者によって初期アクセスが獲得されると、「ScreenConnect」「AnyDesk」といったリモートアクセスツールがインストールされるほか、ネットワークスキャンや「Mimikatz」などによって認証情報を窃取され、ラテラルムーブメントが展開されるという。

同社のテレメトリデータを解析したところ、複数の標的に対して攻撃を展開していることも判明。さまざまなペイロードをダウンロードし、実行を試みていることがわかったという。

特定の地域に偏ることなく攻撃は展開されており、南米を含む複数の国で被害が確認された。同社は「FortiClient EMS」が脆弱性を修正したバージョンへとアップデートされているか確認するよう利用者に注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2024/12/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

施設指定管理者がバスツアー当選メールをCC送信 - 寒川町
サーバから個人情報流出、不審メールに注意喚起 - 日本ユースホステル協会
決裁文書など書類4件が庁内で所在不明に、盗難か - 四条畷市
「IBM AIX」に複数のRCE脆弱性が判明 - パッチや暫定修正プログラムを公開
新規アプリ登録者のメアド流出、システム設定ミスで - マクドナルド
エンプラサーバなどに採用されるAMI製「BMC」にRCE脆弱性
フィッシングURLが約48%減 - 約1年ぶりの2万件台
「PHP」に複数脆弱性 - セキュリティアップデートがリリース
「北海道じゃらん」に攻撃、個人情報流出か - フィッシング攻撃も
米政府、バックアップソフトやIPカメラの脆弱性悪用に注意喚起