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「GitHub Enterprise Server」にアップデート - 複数の脆弱性を解消

「GitHub Enterprise Server(GHES)」に複数の脆弱性が明らかとなった。いずれもバグバウンティプログラムを通じて報告を受けたもので、脆弱性を修正したアップデートが提供されている。

署名の検証処理に脆弱性「CVE-2024-9487」が明らかとなったもの。「SAMLシングルサインオン認証」においてオプションの暗号化アサーション機能を使用している場合に影響があり、認証をバイパスして不正なプロビジョニングやインスタンスへのアクセスが可能となる。

「CVE-2024-4985」を修正した際、過去の問題が再発するリグレッションにより「CVE-2024-9487」があらたに生じた。同脆弱性を悪用するには、直接アクセスできる環境や正当な署名済みの「SAMLレスポンス」または「メタデータドキュメント」が必要だという。

共通脆弱性評価システム「CVSSv4.0」のベーススコアは「9.5」と高いが、GitHubでは重要度を4段階中、2番目に高い「高(High)」にとどめた。

また攻撃者がアップロードしたSVGファイルに含まれるURLにより情報が漏洩する脆弱性「CVE-2024-9539」が判明した。URLをクリックしたユーザーのメタデータ情報を取得し、より巧妙なフィッシングページの作成などに悪用できる。CVSS基本値は「5.7」、重要度は「中(Medium)」としている。

同社は、現地時間10月10日にこれら脆弱性へ対処した「同3.14.2」「同3.13.5」「同3.12.10」「同3.11.16」をリリース。利用者にアップデートを呼びかけている。

(Security NEXT - 2024/10/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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