Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「FreeBSD」の「OpenSSH」に脆弱性 - アップデートで修正

「FreeBSD」の開発チームは、「FreeBSD」に実装されている「OpenSSH」に関するセキュリティアドバイザリを公開した。

特定時間以内に認証されない場合に読み出されるシグナルハンドラにおいて非同期安全でないログ関数を呼び出す脆弱性「CVE-2024-7589」が判明したもの。

呼び出されるログ関数はサンドボックス化されておらず、競合状態が発生し、リモートよりroot権限でコードを実行されるおそれがあるという。

今回判明した脆弱性は、「FreeBSD」の「OpenSSH」における「blacklistd」の統合によって生じたと説明。「FreeBSD」では別名「regreSSHion」として知られる脆弱性「CVE-2024-6387」についても先に修正しているが、異なる脆弱性としている。

米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)による共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「8.1」、重要度は4段階中2番目にあたる「高(High)」とレーティングされている。

開発チームでは、協定世界時8月6日にリリースした安定版「同14.1-STABLE」「同13.3-STABLE」、翌7日にリリースした「同14.1-RELEASE-p3」「同14.0-RELEASE-p9」「同13.3-RELEASE-p5」にて修正したとしており、アップデートを呼びかけている。

(Security NEXT - 2024/08/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

DB管理ツール「pgAdmin4」に複数脆弱性 - 重要度「クリティカル」も
「Apache Causeway」に深刻な脆弱性 - アップデートで修正
病院職員が患者情報含む受付画面をSNS投稿 - 岩見沢市
土地家屋調査士試験の申請書を誤廃棄 - 保存期間の表示漏れで
学会掲載論文の図表に患者の個人情報 - 神奈川県立病院機構
eラーニングシステムで利用者情報が閲覧可能に - 学研Meds
サイトが改ざん被害、海外オンラインカジノへ誘導 - 拓大
介護サービス事業所変更届を第三者にメール誤送信 - 笠間市
ファイル転送サーバ「SolarWinds Serv-U」に脆弱性 - 「クリティカル」も複数
SonicWall製ファイアウォールにDoS脆弱性 - SSL VPN有効時に影響