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複数メールサービスプロバイダに送信ドメイン認証回避の脆弱性

複数のメール送信サービスにおいて、送信ドメイン認証技術を回避し、「なりすましメール」の送信が可能となる脆弱性が研究者によって報告された。

複数ドメインやテナントをホストするメール送信サービスの多くで、送信ドメイン認証技術である「SPF(Sender Policy Framework)」や「DKIM(Domain Key Identified Mail)」による検証や認証の信頼性を低下させる脆弱性が報告されたもの。

メール送信にホスティングプロバイダを利用することで、認証されたユーザーや信頼されたネットワークからの送信者として別の送信元を偽って「なりすましメール」を送信できるとし、CERT/CCがセキュリティアドバイザリを公開している。

共有のホスティング環境を提供しているメールサービスの多くは、メール送信前にユーザー認証を行うものの、ドメインとの関係を照合しておらず、共有インフラ上にある別のドメインを偽装できる脆弱性「CVE-2024-7208」が存在。

受信者側における「DMARC」「SPF」「DKIM」のポリシーによるセキュリティ対策を回避されるおそれがある。

(Security NEXT - 2024/08/01 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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