Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

MS、クラウドの脆弱性にCVE番号を発行 - 透明性確保を目指す

マイクロソフトは、同社クラウドサービスにおいて重大な脆弱性が発見され、修正した場合にCVE番号を採番する試みを開始した。透明性の確保が目的としている。

クラウドサービスに脆弱性が判明した場合も、クラウド側だけの対応で完結し、利用者側でパッチや緩和策の実施など、アクションを必要としないケースでは、同社に限らずこれまでの慣例で、積極的に情報開示が行われてこなかった。

同社はクラウドサービスが必要不可欠となるなか、透明性の確保が求められていると説明。利用者側における対応が不要とされる場合であっても、クラウドサービスに重大な脆弱性が見つかった場合にはCVE番号を発行することにしたという。

脆弱性の公表を受けて特に利用者がアクションを講じる必要はないが、情報共有を通じて同社やパートナーにおける学習、さらなる改善を促し、重要インフラの安全性、レジリエンスの向上を目指すとしている。

早速同社では、現地時間6月27日に「Microsoft Dataverse」に関する脆弱性「CVE-2024-35260」のアドバイザリを公開。同脆弱性が解消済みであることを明らかにした。

(Security NEXT - 2024/06/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

海外子会社がランサム被害、影響など詳細を調査 - 淀川製鋼所
システム障害、調査でランサムウェアが原因と判明 - 近鉄エクスプレス
パッチや緩和策の適用、メモリ保護を統合した脆弱性対策製品
従業員がサポート詐欺被害、個人情報流出か - 住友林業クレスト
個人情報含む契約書類を誤送信、アドレス帳で選択ミス - 新潟県
生徒情報含むデータを第三者メアドへ誤送信 - 鹿児島高
「ConnectWise ScreenConnect」に脆弱性 - 修正版が公開
中国電力にサイバー攻撃 - 設定不備のリモート接続機器より侵入
NETSCOUT「nGeniusONE」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
Python向けHTTPライブラリに脆弱性 - リクエストスマグリング攻撃のおそれ