Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「ClamAV」にアップデート - 脆弱性2件を解消

オープンソースのマルウェア対策ソフトウェアである「ClamAV」の開発チームは、新板となる「ClamAV 1.3.0」とセキュリティアップデートとなる「同1.2.2」「同1.0.5」をリリースした。複数の脆弱性が修正されている。

「CVE-2024-20290」や「CVE-2024-20328」が明らかとなり、対応したもの。新版となる「同1.3.0」では、あらたな機能の追加や機能の見直し、バグの修正なども行われている。

「CVE-2024-20290」は、「OLE2ファイル」の解析処理においてサービス拒否に陥るおそれがあるバッファオーバーリードの脆弱性。細工したファイルを送りつけ、解析させることでスキャンプロセスを終了させるなど、リモートより悪用が可能だという。

「CVE-2024-20328」は、「ClamDサービス」における「VirusEvent」機能に判明したコマンドインジェクションの脆弱性。「%f」形式の文字列パラメータを無効化することによって対処した。

「CVE-2024-20290」については、Cisco SystemsがCVE番号を採番しており、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「7.5」、重要度は「高(High)」とレーティングされている。「CVE-2024-20328」のCVSS基本スコアは不明。

(Security NEXT - 2024/02/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

地域電子商品券「はばタンPay+」サイトで不具合、個人情報流出 - 兵庫県
買収予定関係者に個人情報含む用地実測図を誤送信 - 新潟県
業務用PCを紛失、賃借人の個人情報含む可能性 - コロンビア・ワークス
証明書発行システムがランサム被害、影響など調査 - 流通経済大
ベンダー設定ミスでFW機能不全、直後ランサム被害 - アクリーティブ
9月のフィッシング、報告が22万件超 - 悪用ブランド過去最多
政府、豪主導の「防御可能なアーキテクチャ」国際ガイダンスに署名
前月の更新で「Bamboo」「Jira」など脆弱性14件を修正 - Atlassian
シークレット管理ツール「HashiCorp Vault」に複数の脆弱性
アイ・オー製NAS管理アプリに権限昇格の脆弱性