Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

米当局、Qualcomm製チップやApple製品の脆弱性狙う攻撃に注意喚起

米当局は、Qualcomm製のチップやApple製品などが影響を受ける脆弱性が悪用されているとして注意喚起を行った。

「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」へあわせて6件の脆弱性を追加したもの。すでに悪用されていることが判明しているため利用者は注意が必要で、米行政機関などでは一定期間内に対応する義務が生じる。

Qualcomm製の複数チップセットが影響を受ける脆弱性については、現地時間12月5日に「CVE-2023-33106」「CVE-2023-33107」「CVE-2023-33063」「CVE-2022-22071」の4件が同リストへ追加された。

Qualcommでは、Googleよりこれら脆弱性が悪用されているとの報告を受けたことを10月のセキュリティアドバイザリで明らかにしていた。「CVE-2022-22071」は2022年5月にパッチをリリース済み。のこる3件についてもパッチをリリースし、12月のセキュリティアドバイザリで詳細を公表している。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを見ると、画像処理に明らかとなった「CVE-2023-33106」「CVE-2023-33107」が「8.4」、DSPドライバに判明した「CVE-2023-33063」は「7.8」となっている。

車載向けAndroidに判明した「CVE-2022-22071」については「8.4」と評価。いずれも重要度は4段階中、上から2番目にあたる「高(High)」とレーティングしている。

(Security NEXT - 2023/12/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

全校生徒の名簿データを第三者へメール誤送信 - 大洲市
ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
物流検品システムなどまもなく復旧、物量制限は解除へ - ランテック
コミュニケーションサポーターのメアド流出 - 茨城県国際交流協会
ランサムでシステム障害、配送遅延など影響 - センコーグループ子会社
職員が顧客情報をUSBメモリで持出、日次確認で判明 - 一関信金
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
スポーツグッズ通販サイトで個人情報流出か - 不正プログラムや改ざんを確認
ランサム攻撃で暗号化被害、公共工事のデータも - 松永建設
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開