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米当局、悪用リストから脆弱性1件を除外 - PoC機能せず、CVEは廃番

「CVE-2022-28958」について解析し、MITREに対して異議を申し立て、CISAにも情報提供を行ったVulnCheckのJacob Baines氏は、詳細な分析をまじえつつ、脆弱性が存在しないことを強調した。

報告者より概念実証(PoC)が公開されているが、機能しておらず、複数バージョンのファームウェアを調べるも脆弱性は見つからず、研究者からも証拠は示されなかったと述べた。

「MooBot」についても、実際には機能しない概念実証が実装されており、脆弱性が大規模に悪用されたことはなかったと結論づけた。

同じ研究者より同時に報告された「DIR-816L」の脆弱性「CVE-2022-28955」「CVE-2022-28956」についても、CVE番号が付番されるべきではなかった可能性が高いと指摘。

「CVE-2022-28956」については、セキュリティ上の影響について低いか、まったくないとし、「CVE-2022-28956」に至っては2018年から2020年に報告された別の脆弱性と重複していると分析している。

(Security NEXT - 2023/12/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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