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設定不備でシステム開発用サーバから顧客情報が流出 - 積水ハウス

積水ハウスは、委託先においてセキュリティ設定に不備があり、システム開発用のクラウドサーバから顧客情報が流出したことを明らかにした。

同社によれば、設計業務システムの開発を委託しているBIPROGYにおいてセキュリティ設定に不備があり、サーバ内部に保管されていた顧客情報が外部に流出したもの。11月6日に同サーバで不審なアクセスを検知。サーバを停止して調査を行ったところ、11月10日に情報流出が判明した。

流出が確認されたのは、2023年に同社が取得した顧客の氏名と建築地住所、図面など2件や、これら物件を担当した同社従業員の氏名12件。

また2001年から2023年の間に同社が取得した顧客の氏名と建築地住所1万1707件、顧客の氏名1万5682件、これら同社の物件担当者に関する氏名7184件についても流出した可能性がある。

同社では情報漏洩の有無などBIPROGYとともに引き続き調査を進める方針。対象となる顧客や従業員に対しては、書面やメールを通じて連絡を取っている。また今回の問題を受けて個人情報保護委員会への報告を行った。

今回被害を受けたサーバは独立した環境で運用していたもので、同社における他システムへの影響については否定している。

(Security NEXT - 2023/12/01 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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