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「Adobe Acrobat/Reader」にアップデート - 脆弱性17件を修正

Adobeは、「Adobe Acrobat」および「Adobe Reader」向けにセキュリティアップデートをリリースした。「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性9件をはじめ、複数の脆弱性を修正している。

各社が定例のセキュリティアップデートを公開する米時間毎月第2火曜日、いわゆる「パッチチューズデー」にあわせ、現地時間11月14日にアップデートをリリースしたもの。あわせて17件の脆弱性を解消した。

同社による3段階の重要度を見ると、もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性が9件。次に高い「重要(Important)」とされる脆弱性が1件、もっとも低い「中(Moderate)」が7件だった。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを見ると、解放後のメモリを使用するいわゆる「Use After Free」の脆弱性「CVE-2023-44336」「CVE-2023-44372」が今回修正されたなかではもっとも高く、いずれも「8.8」と評価されている。

同社はこれらの脆弱性に対応したアップデートを用意。「Continuousトラック」の利用者向けに「同23.006.20380」、「Classicトラック」向けに「同20.005.30539」をリリースした。

適用優先度については、いずれも3段階中もっとも低い「3」とし、任意のタイミングで更新するよう利用者へ呼びかけている。今回修正された脆弱性は以下のとおり。

CVE-2023-44336
CVE-2023-44337
CVE-2023-44338
CVE-2023-44339
CVE-2023-44340
CVE-2023-44348
CVE-2023-44356
CVE-2023-44357
CVE-2023-44358
CVE-2023-44359
CVE-2023-44360
CVE-2023-44365
CVE-2023-44366
CVE-2023-44367
CVE-2023-44371
CVE-2023-44372

(Security NEXT - 2023/11/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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