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「Atlassian Confluence」にゼロデイ脆弱性 - 侵害状況の確認を

「Atlassian Confluence」にゼロデイ脆弱性「CVE-2023-22515」が明らかとなった。すでに複数の顧客で悪用が確認されており、アップデートの実施にくわえて侵害の痕跡がないか確認するよう利用者に注意を呼びかけている。

「Confluence Server」「同Data Center」に権限昇格の脆弱性「CVE-2023-22515」が明らかとなったもの。リモートより承認なしに「管理者アカウント」を作成し、インスタンスに対してアクセスすることが可能となるもので、一部顧客より報告を受けているという。

同社では、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.0」において同脆弱性のベーススコアを最高値である「10」と評価。重要度を4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングしている。 Atlassianによりホストされている「Atlassian Cloud」は同脆弱性の影響を受けない。

同社では現地時間10月4日にセキュリティアドバイザリをリリース。「同8.5.2」「同8.4.3」「同8.3.3」にて脆弱性を修正しており、利用者へアップデートを呼びかけるとともに、アップデートできない場合は外部からのアクセスを制限するなど緩和策を講じるよう求めた。

あわせて、すでに侵害されていた場合は、アップデートを実施しても問題は解決せず、引き続き侵害された状態が継続することを強調。

管理者グループに意図しないメンバーが追加されていたり、あらたなユーザーアカウントが作成されていないか、またログに不審な動きがないかなど、侵害の痕跡がないか確認し、侵害されていた場合は、サーバをネットワークから遮断し、被害の範囲を特定して対策を講じるよう求めている。

(Security NEXT - 2023/10/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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