Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ArmのMali GPUドライバに脆弱性 - 標的型攻撃に悪用

Armが提供する「Mali GPU」のドライバに複数の脆弱性が明らかとなった。一部はすでに悪用されているという。

脆弱性によって影響を受けるバージョンは異なるが、あわせて3件の脆弱性が判明し、同社では現地時間10月2日にセキュリティアドバイザリを公開した。

「CVE-2023-4211」は、GPUメモリの処理操作に起因し、ローカルユーザーにより解放後のメモリへアクセスが可能となる「Use After Free」の脆弱性。「Midgard」「Bifrost」「Valhall」「Arm第5世代アーキテクチャ」のGPUカーネルドライバが影響を受ける。

Googleの研究者が報告したもので、Armでは限定的としつつも、標的型攻撃に脆弱性が悪用されたと見られる証拠を得ているという。

さらに競合状態が発生し、解放されたメモリへアクセスが可能となる脆弱性「CVE-2023-33200」「CVE-2023-34970」などもあわせて明らかとなった。

(Security NEXT - 2023/10/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「GitLab」のアカウント乗っ取る脆弱性、悪用が発生 - 米当局が注意喚起
小学校で個別書類あると気づかず身体測定結果を誤配布 - 名古屋市
個人情報含むファイルを県内自治体に誤送信 - 静岡県
廃棄物運搬事業者への事務連絡メールで誤送信 - 横須賀市
Dropboxの電子署名サービスに不正アクセス - 顧客情報が流出
開発言語「R」のデシリアライズ処理に脆弱性 - 修正版へ更新を
保守委託先で顧客情報含むHDDが所在不明 - はばたき信組
サポート詐欺被害で情報流出の可能性 - 高齢・障害・求職者雇用支援機構
「改訂新版セキュリティエンジニアの教科書」が発売 - 日本シーサート協議会
QNAP製NASやアドオンに脆弱性 - 旧アドバイザリも更新、影響大きい脆弱性を追加