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ArmのMali GPUドライバに脆弱性 - 標的型攻撃に悪用

Armが提供する「Mali GPU」のドライバに複数の脆弱性が明らかとなった。一部はすでに悪用されているという。

脆弱性によって影響を受けるバージョンは異なるが、あわせて3件の脆弱性が判明し、同社では現地時間10月2日にセキュリティアドバイザリを公開した。

「CVE-2023-4211」は、GPUメモリの処理操作に起因し、ローカルユーザーにより解放後のメモリへアクセスが可能となる「Use After Free」の脆弱性。「Midgard」「Bifrost」「Valhall」「Arm第5世代アーキテクチャ」のGPUカーネルドライバが影響を受ける。

Googleの研究者が報告したもので、Armでは限定的としつつも、標的型攻撃に脆弱性が悪用されたと見られる証拠を得ているという。

さらに競合状態が発生し、解放されたメモリへアクセスが可能となる脆弱性「CVE-2023-33200」「CVE-2023-34970」などもあわせて明らかとなった。

(Security NEXT - 2023/10/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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