Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

QNAP製NASに複数の脆弱性 - 修正版以降へ更新を

QNAP Systemsは、現地時間9月16日に同社NAS製品に関連する3件のセキュリティアドバイザリを公開し、5件の脆弱性に対処したことを明らかにした。

「QTS」「QuTS hero」「QuTScloud」において5件の脆弱性に対処したもの。重要度が4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性は含まれていない。

「CVE-2023-23362」は、OSコマンドインジェクションの脆弱性。認証されたユーザーによってネットワーク経由でコマンドを実行されるおそれがあるという。重要度は「高(High)」とレーティングしている。

さらに域外メモリに書き込む「CVE-2023-23358」「CVE-2023-23359」や、NULLポインタを参照する「CVE-2023-23360」「CVE-2023-23361」などが判明した。認証されたユーザーによってネットワーク経由でDoS攻撃が可能。重要度は「中(Medium)」としている。

脆弱性によって対象となるバージョンは異なるものの、4月にリリースした「QTS 5.0.1.2376 build 20230421」「同4.5.4.2374 build 20230416」「QuTS hero h5.0.1.2376 build 20230421」「同h4.5.4.2374 build 20230417」「QuTScloud c5.0.1.2374」においていずれの脆弱性も修正済みとなっており、これらバージョン以降を利用するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2023/09/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

海外子会社がランサム被害、影響など詳細を調査 - 淀川製鋼所
システム障害、調査でランサムウェアが原因と判明 - 近鉄エクスプレス
パッチや緩和策の適用、メモリ保護を統合した脆弱性対策製品
従業員がサポート詐欺被害、個人情報流出か - 住友林業クレスト
個人情報含む契約書類を誤送信、アドレス帳で選択ミス - 新潟県
生徒情報含むデータを第三者メアドへ誤送信 - 鹿児島高
「ConnectWise ScreenConnect」に脆弱性 - 修正版が公開
中国電力にサイバー攻撃 - 設定不備のリモート接続機器より侵入
NETSCOUT「nGeniusONE」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
Python向けHTTPライブラリに脆弱性 - リクエストスマグリング攻撃のおそれ