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「ZCS」に2件の脆弱性 - セキュリティアップデートが公開

コラボレーションツール「Zimbra Collaboration Suite(ZCS)」に2件の脆弱性が判明した。セキュリティアップデートが提供されている。

「ZCS」は、メールやスケジューラ、アドレス帳、ファイル共有などの機能を提供するコラボレーションツール。Synacorが開発を手がけている。

ログインしたユーザーのメールボックスへアクセスが可能となるクロスサイトスクリプティングの脆弱性「CVE-2023-43103」や、入力検証不備に起因するXSSの脆弱性「CVE-2023-43102」が明らかとなったもの。現地時間9月18日の時点で、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは示されていない。

同社では、現地時間9月13日にこれら脆弱性を修正した「ZCS 10.0.4」「同9.0.0 Patch 36」「同8.8.15 Patch 43」をリリースした。

「ZCS」については、これまでも頻繁に脆弱性が狙われている。「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」には関連する9件の脆弱性が8月までに登録されている。

なかでも「CVE-2022-24682」「CVE-2022-27924」については、欧米のセキュリティ機関が、2022年に日ごろより悪用されている脆弱性のリストに挙げている。また7月には「CVE-2023-37580」に対するゼロデイ攻撃も確認されている。

(Security NEXT - 2023/09/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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