Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Splunk Enterprise」に複数の脆弱性 - アップデートで修正

Splunkは、現地時間8月30日に「Splunk Enterprise」のセキュリティアップデートをリリースし、複数の脆弱性を修正した。

同社では「同9.1.1」「同9.0.6」「同8.2.12」をリリースし、「CVE-2023-40595」「CVE-2023-40598」をはじめとする7件の脆弱性に対処したもの。

重要度が4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性は含まれておらず、2番目に高い「高(High)」とされる脆弱性5件、1段階低い「中(Medium)」とされる2件を修正した。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」においてベーススコアがもっとも高い脆弱性は、信頼できないデータをデシリアライズする「CVE-2023-40595」。脆弱性を悪用されると任意のコードを実行されるおそれがある。

脆弱性の悪用には、「Splunk Enterprise」のインストール内にファイルを書き込むSPLコマンドを使用する必要があるとし、同社ではCVSS基本値を「8.8」、重要度を上から2番目にあたる「高(High)」とした。一方、米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」では、CVSS基本値を「9.8」、重要度を「クリティカル(Critical)」と評価している。

今回のアップデートにて修正された脆弱性は以下のとおり。これら脆弱性以外にも、「クリティカル(Critical)」とされるものも含め、サードパーティ製ソフトウェアに明らかとなった153件の脆弱性を解消している。

CVE-2023-40592
CVE-2023-40593
CVE-2023-40594
CVE-2023-40595
CVE-2023-40596
CVE-2023-40597
CVE-2023-40598

(Security NEXT - 2023/09/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

組織の「ネット玄関口」狙う攻撃に注意 - 可視化や脆弱性対策の徹底を
「不正ログイン」相談が約1.5倍 - 「偽警告」は関係者逮捕で減少するも限定的
Apple、「iOS 26.1」「iPadOS 26.1」を公開 - 56件の脆弱性を解消
ランサム攻撃でシステム障害が発生、影響など調査 - エネサンスHD
Apple、脆弱性を修正した「iOS 18.7.2」「iPadOS 18.7.2」を公開
一部サーバでランサム被害、バックアップ削除も - 新報国マテリアル
日英、IoT製品セキュラベル制度「JC-STAR」「PSTI法」で相互承認
「Django」にSQLiやDoS脆弱性 - 修正版をリリース
動画配信「バンダイCH」が一時停止 - 「意図せぬ退会」発生
若手向け国際セキュキャン「GCC 2026 Vietnam」、参加者を募集