Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

セキュリティアップデートとなる「PHP 8.2.9」がリリース

PHPの開発チームは、現地時間8月16日にアップデートとなる「PHP 8.2.9」をリリースした。複数の脆弱性を修正している。

開発チームでは、今回のアップデートをセキュリティリリースと位置づけており、脆弱性やバグの修正を行った。

「Phar(PHP Archive)」ではバッファ処理に問題が判明。バッファオーバーフローやバッファオーバーリードが生じる「CVE-2023-3824」を修正した。

さらにサードパーティの機能拡張によって「libxml」の動作設定が上書きされ、意図せずXML外部エンティティを参照するおそれがある「CVE-2023-3823」を解消している。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「CVE-2023-3824」が「9.4」、「CVE-2023-3823」が「8.6」と評価されている。そのほかバグなどの修正も行っており、開発チームではアップデートを呼びかけた。

なお、「CVE-2023-3824」「CVE-2023-3823」については、8月初旬にリリースされた「同8.1.22」「同8.0.30」においても修正が実施されている。

(Security NEXT - 2023/08/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

【特別企画】最先端企業が直面した「AIセキュリティの盲点」とは? - 生成AIテーマにカンファレンス
「React」が脆弱性3件を追加修正 - 重大脆弱性の余波に引き続き警戒を
「MS Edge」にアップデート - 「Chromium」のゼロデイ脆弱性に対処
県サイト資料に非公開の個人情報、マスキング未処理 - 静岡県
職員用グループウェアがランサム被害、生徒情報流出か - 向上学園
自治体委託イベントの申込フォームに不備 - 個人情報が閲覧可能に
サイバー攻撃被害が判明、内部情報へアクセスされた痕跡 - BBT
個人情報含む記憶媒体紛失、教諭2人を懲戒処分 - 北海道
「AEM」に100件超の脆弱性 - 「クリティカル」も複数
オンライン会議ソフト「Zoom Rooms」に脆弱性 - 最新版で修正済み