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Google、「Chrome 115」をリリース - 20件のセキュリティ修正

Googleは、現地時間7月18日に「Chrome 115」をリリースした。新機能を追加したほか、複数の脆弱性を解消している。

Windows向けに「Chrome 115.0.5790.99」「同115.0.5790.98」、macOSおよびLinux向けに「同115.0.5790.98」をリリースしたもの。

新版では、プライバシーを保護する「フェンス付きフレーム(fencedframe)」に対応したほか、プライバシーを保護しつつ、関心がある情報を第三者と共有できる「Topics API」を実装するなど機能強化を図った。

さらにセキュリティに関する20件の修正を実施。CVEベースで11件の脆弱性に対処したことを明らかにしている。重要度が4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性は含まれていない。

重要度が2番目に高い「高(High)」とされる脆弱性は4件。解放後のメモリを使用するいわゆる「Use After Free」の脆弱性「CVE-2023-3727」「CVE-2023-3728」「CVE-2023-3730」や、域外メモリへアクセスする「CVE-2023-3732」などを解消している。

このほか、「中(Medium)」とされる脆弱性6件や、「低(Low)」とされる1件に対処した。同社では、数日から数週間をかけてアップデートを展開していく予定。今回修正した脆弱性は以下のとおり。

CVE-2023-3727
CVE-2023-3728
CVE-2023-3730
CVE-2023-3732
CVE-2023-3733
CVE-2023-3734
CVE-2023-3735
CVE-2023-3736
CVE-2023-3737
CVE-2023-3738
CVE-2023-3740

(Security NEXT - 2023/07/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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