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「MOVEit Transfer」のゼロデイ脆弱性 - 90日遡って侵害確認を

ファイル転送ソリューション「MOVEit Transfer」にゼロデイ脆弱性「CVE-2023-34362」が判明した問題で、公表の約3カ月前には同脆弱性が悪用されていた可能性があるという。

インターネットの脅威状況を観測しているGreyNoiseが、同ソフトウェアのログインページを探索する活動が3月3日より展開されていたことを明らかにしたもの。

発信元だった5件のIPアドレスは、いずれも過去に「悪性(Malicious)」と判断されたことがあるものだった。

問題の脆弱性を直接悪用する動きは観察されなかったが、潜在的なリスクが存在すると指摘。同社では同製品の利用者に対し、少なくとも過去90日に遡って侵害行為が行われていないか評価することを推奨した。

同製品を提供するProgress Softwareが現地時間5月31日にリリースした当初のアドバイザリでは、少なくとも過去30日間に侵害がなかったか確認するよう求めていたが、その後「少なくとも過去30日間」とする記載を削除している。

(Security NEXT - 2023/06/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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