Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Zyxel製機器の脆弱性、積極的な悪用も - あらたな脆弱性も判明

4月にZyxel製ネットワークアプライアンスで判明した脆弱性が、広く悪用されていることがわかった。5月後半にもあらたな深刻な脆弱性が判明しており、警戒が必要となる。

問題の脆弱性は、「Zyxel ZyWALL ATPシリーズ」「同VPNシリーズ」「Zyxel USG FLEXシリーズ」「ZyWALL/USGシリーズ」のファームウェアに明らかとなった「CVE-2023-28771」。

エラーメッセージの処理に問題があり、デバイスに対して細工したパケットを送信することで、リモートよりOSコマンドの実行が可能となる。同社では共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「9.8」、重要度を「クリティカル(Critical)」とレーティングした。

同社では、4月25日にセキュリティアドバイザリをリリース。同脆弱性を修正したファームウェア「ZLD 5.36」「同4.73 Patch1」へ更新するよう注意を呼びかけていた。

同脆弱性に関しては、詳細な技術情報や実証コードがすでに公開されている。Rapid7によると同脆弱性は5月26日の時点で広く悪用されており、Miraiベースのボットへ感染した機器はDDoS攻撃の踏み台となっていたという。

(Security NEXT - 2023/06/02 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

メール誤送信で留学生受入先のメアドが流出 - 福知山公立大
草津市指定管理者の運営2サイトが改ざん被害 - 偽警告を表示
米当局、悪用脆弱性に6件追加 - SharePoint関連はランサムも悪用
「Apache httpd」のアクセス制御に脆弱性 - 条件分岐が常時「真」に
NASとWi-Fiルータの初期パスワードに注意喚起 - バッファロー
NASがランサム被害、脅迫メッセージを確認 - 福祉サービスのNPO法人
NVIDIAのGPUディスプレイドライバや仮想GPUソフトに複数脆弱性
GitLabにXSSなど複数の脆弱性 - アップデートを呼びかけ
SonicWall「SMA 100」に脆弱性 - Googleが報告した攻撃との関連不明
「Sophos Firewall」に複数の「クリティカル」脆弱性 - 対象機器は1%未満