Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

MS、5月の月例セキュリティ更新で脆弱性38件に対応 - ゼロデイ脆弱性も

マイクロソフトは、5月の月例セキュリティ更新プログラムを公開し、38件の脆弱性に対応した。2件の脆弱性については、すでに悪用が確認されている。

各社が定例のセキュリティアップデートを公開する米時間毎月第2火曜日、いわゆる「パッチチューズデー」にアップデートをリリースしたもの。

今回のアップデートでは、「Windows」や「Office」をはじめ、「SharePoint」「Microsoft Windows Codecs Library」「Visual Studio Code」など、CVEベースで38件の脆弱性に対処している。

脆弱性の最大重要度を見ると、4段階中もっとも高い「緊急(Critical)」とされる脆弱性は「CVE-2023-24903」「CVE-2023-24941」「CVE-2023-24943」「CVE-2023-24955」「CVE-2023-28283」「CVE-2023-29325」の6件。のこる32件については次に高い「重要(Important)」としている。

脆弱性によって影響は異なるが、リモートよりコードを実行されるおそれがある12件について修正したほか、権限昇格の脆弱性および情報漏洩の脆弱性がそれぞれ8件、サービス拒否の脆弱性5件、セキュリティ機能のバイパス4件、なりすましの脆弱性1件に対処している。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3」におけるベーススコアを見ると、26件が「7.0」以上と評価されている。「9.0」以上とされる脆弱性は「CVE-2023-24941」「CVE-2023-24943」の2件だった。

(Security NEXT - 2023/05/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

CDN導入時に設定ミス、複数フォームで個人情報を誤表示 - スカイマーク
メール本文に関係者アドレスを記載、削除し忘れ流出 - 神奈川県
複数サーバでランサム被害、痕跡未確認も情報流出の可能性 - はるやまHD
テモナのEC支援SaaSに侵害の痕跡 - 攻撃経路や影響など調査
MS、「Windows Server」向けに定例外パッチ - 米当局が悪用確認
3Qの脆弱性届出は160件 - ソフトウェア製品が倍増
Dellストレージ管理製品に認証回避の脆弱性 - アップデートで修正
「Adobe Commerce/Magento」や「WSUS」の脆弱性悪用に注意喚起 - 米当局
先週注目された記事(2025年10月19日〜2025年10月25日)
地域電子商品券「はばタンPay+」サイトで不具合、個人情報流出 - 兵庫県