Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

IBMの暗号鍵管理製品に複数の脆弱性 - アップデートを

暗号鍵の管理機能を提供する「IBM Security Guardium Key Lifecycle Manager(GKLM)」に複数の脆弱性が明らかとなった。

SQLインジェクションの脆弱性「CVE-2023-25684」や、平文でユーザーのクレデンシャル情報を保存する「CVE-2023-25686」、認証済みのユーザーが認可されていない操作を行うことができる「CVE-2023-25924」など、あわせて7件の脆弱性が明らかとなったもの。

IBMでは、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアについて、今回明らかとなった脆弱性のなかで「CVE-2023-25684」をもっとも高い「6.5」とし、続く「CVE-2023-25686」を「6.2」とした。

一方、米国立標準技術研究所(NIST)による脆弱性データベース「NVD」では、「CVE-2023-25684」のCVSS基本値を「9.8」、重要度を「クリティカル(Critical)」とした。「CVE-2023-25686」は「5.5」とIBMの評価を下回っている。

また「CVE-2023-25924」については、IBMがCVSS基本値を「5.4」としたところ、NVDでは「8.8」、「CVE-2023-25923」はIBMが「2.7」としたのに対し、NVDでは「7.5」とし、いずれも重要度を「高(High)」とした。

同社は脆弱性を修正した「同4.2」を提供しており、アップデートを呼びかけている。

(Security NEXT - 2023/03/31 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

先週注目された記事(2024年4月14日〜2024年4月20日)
「MS Edge 124」がリリース、脆弱性17件を修正
「PAN-OS」脆弱性への攻撃、国内でも被害報告
メールの誤送信で学生のメアドが流出 - 都住宅供給公社
「ClamAV」にクリティカルパッチ - サービス拒否の脆弱性など修正
「サポート詐欺」で1000万円の被害 - ネット銀を遠隔操作
狂犬病予防接種会場で強風により申請書が飛散 - 京丹後市
開示したNPO法人事業報告書で墨塗り漏れが判明 - 山口県
「PAN-OS」のアップデートが公開 - 旧版にも順次提供予定
「PAN-OS」脆弱性、攻撃条件を修正 - 一部緩和策が「効果なし」に