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元職員が患者情報を持ち出し、他医療機関に勧誘 - 松本市内の病院

長野県松本市の相澤病院において、退職した元職員が同院患者の個人情報を不正に持ち出していたことがわかった。患者を他医療機関に勧誘していたことから問題が発覚したという。

同院によれば、元職員が同院のパソコンから患者の個人情報や医療情報を不正に持ち出していたもの。1月に治療中の患者より他医療機関で治療することを元職員から勧誘されたとの申し出があり、調査を行ったところ2月6日に問題が発覚した。

同院が調査を行ったところ、元職員は2022年5月9日、後輩にあたる職員に業務マニュアルを見たいと話し、その際に業務用フォルダに保存されていたデータをコピーして持ち出したものと見られている。

対象となるのは、透析治療や高気圧酸素療法を受けていた患者2603人に関する氏名、住所、生年月日、医療情報などで、家族534人に関する個人情報なども含まれる。このうち、868人についてはすでに死亡していることが確認されている。

同院では2月10日に個人情報保護委員会へ報告するとともに、警察へ告訴した。対象となる患者に対しては、書面を通じて経緯を説明している。

(Security NEXT - 2023/04/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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