ビデオ会議「Zoom」のクライアントなどに脆弱性 - アップデートで修正
ビデオ会議サービスを展開するZoomは、アドバイザリを公開し、複数の脆弱性に対処した。
3月14日にアドバイザリ5件を公開し、クライアントやインストーラなどに明らかとなった権限昇格や情報漏洩、サービス拒否などあわせて6件の脆弱性を修正したもの。
重要度がもっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性は含まれていない。次に高い「高(High)」とされる脆弱性が2件含まれる。
「CVE-2023-28597」は、クライアントソフトに明らかとなった脆弱性で、「SMB」において信頼できる境界の実装に不備があるという。隣接ネットワークに悪意あるSMBサーバを設置できる場合、ZoomのウェブポータルからSMBロケーションに保存されたローカルレコーディングを開く際、実行ファイルを開かせることが可能だった。
また「Zoom Client for IT Admin Windows」のインストーラに脆弱性「CVE-2023-22883」が存在。インストール時に悪用された場合、「SYSTEM」権限を取得されるおそれがある。共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは、それぞれ「8.3」「7.2」。
このほか、「中(Medium)」とされる脆弱性4件も明らかとなった。同社はアップデートにて修正しており、最新版を利用するようユーザーへ呼びかけている。今回修正した脆弱性は以下のとおり。
CVE-2023-28596
CVE-2023-28597
CVE-2023-22880
CVE-2023-22881
CVE-2023-22882
CVE-2023-22883
(Security NEXT - 2023/03/20 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「PAN-OS」に対するゼロデイ攻撃、国内被害は未確認
「PAN-OS」を狙う「Operation MidnightEclipse」 - 3月下旬より展開
Palo Alto Networksの「PAN-OS」にゼロデイ脆弱性 - パッチを準備中
サポート詐欺で患者情報含むPCが遠隔操作できる状態に - 富田林病院
イベント申込フォームで設定ミス、個人情報が閲覧可能に - 会津若松市
学校で個人情報含む入学関係書類を誤廃棄 - 横須賀市
人材育成プログラム「SecHack365」が応募受付をまもなく開始
フィッシングURLが前月比約84%増 - 使い捨てURLを悪用
【特別企画】経営戦略に資するセキュリティを学ぶ「情報システムCAMP2024」が4月18日開催
工場スマート化のリスクや対策を解説したガイドライン別冊資料