Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

PDF生成ライブラリ「dompdf」に深刻な脆弱性 - 2度にわたり更新

HTML形式のデータをレンダリングし、PDFを生成できるPHP向けライブラリ「dompdf」に深刻な脆弱性が明らかとなった。当初の修正もバイパスが可能であることが判明し、再度アップデートがリリースされている。

「同2.0.1」および以前のバージョンにおいて、URIの検証処理に不備がある脆弱性「CVE-2023-23924」が1月末に明らかとなったもの。

「PHP 8.0」より以前の環境で細工したSVGファイルを処理すると、任意のファイルを削除されるおそれがあり、環境によってはリモートよりコードの実行も可能だという。

開発チームでは、修正版として「同2.0.2」をリリースした。しかしながら、対策をバイパスして依然として任意のURIを呼び出すことが可能であることが判明。あらたにCVE番号「CVE-2023-24813」が割り振られている。

CVE番号を採番したGitHubでは、いずれも共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを最大値である「10.0」と評価。重要度を「クリティカル(Critical)」とレーティングしている。

開発チームでは、「同2.0.2」の置き換えとして「同2.0.3」をリリースした。脆弱性の実証コード(PoC)も公開されている。

(Security NEXT - 2023/02/08 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

Google、ブラウザ最新版「Chrome 136」を公開 - 8件のセキュリティ修正
米当局、悪用が確認された脆弱性4件について注意喚起
海外子会社がランサム被害、影響など詳細を調査 - 淀川製鋼所
システム障害、調査でランサムウェアが原因と判明 - 近鉄エクスプレス
パッチや緩和策の適用、メモリ保護を統合した脆弱性対策製品
従業員がサポート詐欺被害、個人情報流出か - 住友林業クレスト
個人情報含む契約書類を誤送信、アドレス帳で選択ミス - 新潟県
生徒情報含むデータを第三者メアドへ誤送信 - 鹿児島高
「ConnectWise ScreenConnect」に脆弱性 - 修正版が公開
中国電力にサイバー攻撃 - 設定不備のリモート接続機器より侵入