Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Cisco ISE」の脆弱性、順次パッチ提供 - リリース後は悪用コードが利用可能に

Cisco Systemsのアクセス制御製品「Cisco Identity Services Engine(ISE)」において10月から11月にかけて複数の脆弱性が公表された。一部バージョンより順次アップデートが提供されており、リリース後には実証コードも公開されるため注意が必要だ。

同製品では、ウェブ管理画面において不正なファイルへアクセスが可能となる「CVE-2022-20822」が10月に判明。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「7.1」、重要度が「高(High)」とされる脆弱性で現地時間12月13日にリリースされた「同3.1P5」や、2023年1月24日に公開された「同3.2P1」にて修正されたが、その後概念実証コードが公開されている。

また11月にも重要度が「高(High)」とされるアクセス制御不備の脆弱性「CVE-2022-20956」や、コマンドインジェクションの脆弱性「CVE-2022-20964」のほか、「CVE-2022-20965」「CVE-2022-20966」「CVE-2022-20967」などが明らかとなった。

これら脆弱性は「同3.2p1」にて修正されたが、一部バージョンでは2月1日の段階で未修正となっており、アップデートの準備が進められている。2月中に「同3.0p7」「同2.7p9」がリリースされ、3月には「同3.1p6」が提供される予定。

いずれも悪用は確認されていないが、アップデートのリリース後には、概念実証としてエクスプロイトコードが公開される見込みとしており、同社では利用者に注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2023/02/03 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

全校生徒の名簿データを第三者へメール誤送信 - 大洲市
ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
物流検品システムなどまもなく復旧、物量制限は解除へ - ランテック
コミュニケーションサポーターのメアド流出 - 茨城県国際交流協会
ランサムでシステム障害、配送遅延など影響 - センコーグループ子会社
職員が顧客情報をUSBメモリで持出、日次確認で判明 - 一関信金
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
スポーツグッズ通販サイトで個人情報流出か - 不正プログラムや改ざんを確認
ランサム攻撃で暗号化被害、公共工事のデータも - 松永建設
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開