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分散ストリームエンジン「Apache Heron」に脆弱性

Twitterが開発し、その後オープンソース化されて「Apache Incubator」となっている分散ストリームエンジン「Apache Heron」の脆弱性が公表された。1年前にリリースされたアップデートで修正済みだという。

ログにおいてエスケープ処理に問題があり、改行文字を挿入することが可能となる「ログインジェクション」の脆弱性「CVE-2021-42010」が明らかとなったもの。ログの改ざんなどに悪用されるおそれがある。

「同0.20.4-incubating」および以前のバージョンが影響を受けるとしており、開発チームでは、重要度を「低(Low)」とレーティングした。

一方、米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」では、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「9.8」、重要度を「クリティカル(Critical)」と評価している。

2022年10月23日に開発チームより公表されたが、CVE番号は2021年10月に採番されており、同月リリースされた「同0.20.5-incubating」にて修正済みだという。開発チームでは、利用者に同バージョン以降へアップデートするよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2022/11/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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