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「Apache Tomcat」に情報漏洩の脆弱性 - 4月のアップデートで修正済み

「Apache Tomcat」において並行処理に起因し、情報漏洩が生じるおそれがある脆弱性が公表された。4月にリリースされたアップデートにて修正済みだという。

クライアント接続において「Http11Processorインスタンス」を共有して競合状態が生じ、誤ったクライアントへレスポンスすることで情報が漏洩するおそれがある脆弱性「CVE-2021-43980」が判明したもの。同脆弱性は「同10」において導入された機能に起因するが、「同9.0.47」以降にもバックポートとして実装されている。

開発チームは脆弱性の重要度を「高(High)」とレーティング。米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」では、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「5.3」、重要度は「中(Medium)」と評価している。

9月28日に脆弱性情報を公開したが、2021年11月に報告された脆弱性で、2022年4月1日にリリースした「同10.1.0-M14」「同10.0.20」「同9.0.62」「同8.5.78」にて修正済みだという。

(Security NEXT - 2022/10/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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