Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

アクセ通販サイトでクレカ情報流出の可能性 - 再開時は旧顧客リストを使用せず

アクセサリーの通信販売サイト「CASUCAオンラインショップ」が不正アクセスを受け、クレジットカード情報が流出し、不正に利用された可能性があることがわかった。

同サイトを運営するカスカによれば、脆弱性を突かれ、同サイトの決済アプリケーションが改ざんされたもの。2021年6月8日から同年10月31日にかけて顧客317人が利用したクレジットカード情報が外部に流出し、不正に利用された可能性がある。

対象となるのは、クレジットカードの名義、番号、有効期限、セキュリティコード。2022年7月15日にクレジットカード会社から情報流出の可能性について指摘があり、同日よりクレジットカード決済を停止して調査を行っていた。

同社では、7月26日に個人情報保護委員会へ報告。8月24日に警察へ被害を申告した。顧客に対しては、9月29日よりメールや書面を通じて経緯を説明するとともに謝罪し、身に覚えのない請求が行われていないか確認するよう注意を喚起している。

同社では、調査結果を受けて従来とは異なるショッピングカートサイトと契約。あらたなeコマースサイトの構築を進めているという。再開時には旧サイトの顧客リストを使用せず、顧客情報がない状態よりあらたにスタートする方針だという。

都内の2店舗については、通常通り営業しており、オンライン通販に関しては、再開までショッピングモールのオンラインショップを利用するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2022/10/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

無関係の顧客情報が小売電気事業者から閲覧可能に - 九電送配電
「Firefox 138」がリリース - 複数の脆弱性を修正
一部工事注文書控が所在不明、誤廃棄の可能性 - カンセキ
法人会員情報が流出、脆弱性の点検過程から発覚 - 関西エアポート
セイコーエプソン製プリンタドライバに脆弱性 - 日本語以外の環境に影響
DDoS攻撃が件数減、一方100Gbps超の攻撃も - IIJレポート
Google、ブラウザ最新版「Chrome 136」を公開 - 8件のセキュリティ修正
米当局、悪用が確認された脆弱性4件について注意喚起
海外子会社がランサム被害、影響など詳細を調査 - 淀川製鋼所
システム障害、調査でランサムウェアが原因と判明 - 近鉄エクスプレス