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Windows端末の管理ツールにゼロデイ脆弱性 - 定例外アップデートが公開

エンドポイントやサーバなどWindows端末の管理機能を提供する「Microsoft Endpoint Configuration Manager(MECM)」に、なりすましの脆弱性が明らかとなった。すでに脆弱性情報が公開されており、マイクロソフトでは9月20日に定例外でアップデートをリリースした。

「Microsoft Endpoint Configuration Manager」のオプション設定で代替の認証手段として「NTLM」を使用することを無効化しているにも関わらず、「Kerberos」において認証エラーが発生した場合などに「NTLM」による認証を試行する脆弱性「CVE-2022-37972」が明らかになったもの。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「7.5」、同社は脆弱性の重要度を、4段階中、上から2番目にあたる「重要(Important)」とレーティングしている。

脆弱性の悪用は確認されていない。すでに脆弱性に関する情報が公開済みだが、悪用可能性指標は、4段階中、下から2番目にあたる「悪用される可能性は低い」と評価している。

同社は脆弱性を修正するアップデートを定例外でリリースした。「NTLM認証」に代替接続するオプションについては、デフォルトで無効となっており、可能なかぎり無効のまま利用することを推奨している。

(Security NEXT - 2022/09/22 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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