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「MSDT」にゼロデイ脆弱性「Follina」 - MSが回避策をアナウンス

「Microsoft Support Diagnostic Tool(MSDT)」にゼロデイ脆弱性が明らかとなった。悪用も確認されており、緩和策がアナウンスされている。プレビュー表示だけで脆弱性を悪用される可能性もあるという。

リモートよりコードを実行される脆弱性「CVE-2022-30190」が明らかとなったもの。VirusTotalにアップロードされた同脆弱性を悪用するドキュメントを国内のセキュリティリサーチチーム「nao_sec」が発見し、Twitterに投稿。ファイルを解析した研究者が脆弱性を別名「Follina」と名付けていた。

OfficeなどアプリケーションからURLプロトコルを使用して「MSDT」を呼び出す機能に脆弱性が明らかとなったもので、細工したファイルで脆弱性を悪用されると呼び出し元のアプリケーションの権限でコードを実行されるおそれがある。

マイクロソフトでは、脆弱性に対する攻撃の回避策として、レジストリキーの変更により、「MSDT URLプロトコル」を無効化することを挙げた。

(Security NEXT - 2022/06/01 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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