Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

クライアントソフトなど複数製品に脆弱性 - 米Zoom

米Zoom Video Communicationsは、オンライン会議ソフトのクライアントソフトをはじめ、複数製品の脆弱性を修正するアップデートをリリースした。

今回、3件の脆弱性に対処したもので、いずれも重要度は4段階中、上から2番目である「高(High)」とレーティングされている。

「CVE-2022-22782」は、同社がWindows向けに提供する「Zoom Client for Meetings」「Zoom Rooms for Conference Room」をはじめ、「Zoom VDI Windows Meeting Clients」やMicrosoft Outlook向けのプラグインなどが影響を受ける脆弱性。

インストーラーにおいて修復を行った際、権限の昇格が生じるおそれがあり、悪用されると、SYSTEM権限のフォルダやファイルを削除されるおそれがある。共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「7.9」。

また「Zoom Client for Meetings」のmacOS版では、アップデートにおいてバージョンを適切にチェックしない「CVE-2022-22781」が明らかとなった。悪用されると、インストールされているバージョンを安全でないバージョンに更新されるおそれがある。CVSS基本値は「7.5」としている。

さらに「Zoom On-Premise Meeting Connector Controller」「Zoom On-Premise Meeting Connector MMR」では、メモリの断片情報を接続しているクライアントより参照されるおそれがある脆弱性「CVE-2022-22783」が判明した。CVSS基本値は「8.3」と評価している。

同社は各製品向けに脆弱性を修正したアップデートを用意。利用者に注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2022/05/02 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

メール誤送信で横断幕掲示応募者のメアド流出 - 飯塚オートレース場
WordPress向けプラグイン「InstaWP Connect」に脆弱性
Windows環境下の複数開発言語に脆弱性「BatBadBut」が判明
LINEヤフーに再度行政指導 - 報告受けるも対応や計画不十分
「Microsoft Edge」にアップデート - 「Chromium」の脆弱性修正を反映
小学校で保護者や教職員の口座番号含むUSBメモリを紛失 - 東村山市
従業員メルアカに不正アクセス、スパム踏み台に - 組込機器メーカー
「PHP」に複数の脆弱性 - セキュリティアップデートで修正
AIシステムの安全な実装運用に向けたガイダンスを公開 - 米政府ら
検索用目録と誤って個人情報含むファイルを誤公開 - 新潟県