Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Java SE」脆弱性の詳細が明らかに - 発見者が影響の大きさ指摘

4月19日の四半期定例パッチで修正された「Java SE」および「Oracle GraalVM Enterprise Edition」の一部脆弱性に関して、発見者より詳細が公開された。発見者はCVSS基本値を最高値と評価しており、影響範囲も広いとして注意を呼びかけている。

今回のアップデートでは、あわせて7件の脆弱性が修正されたが、そのひとつである署名検証不備の脆弱性「CVE-2022-21449」を発見したForgeRockの研究者が詳細を公表したもの。

細工したECDSA署名を用いることで署名検証の回避が可能となる脆弱性で、Oracleでは共通脆弱性評価システム「CVSSv3」のベーススコアを「7.5」と評価している。

脆弱性を報告したForgeRockの研究者は、C++からJavaにコードが書き直された際、ECDSAの検証アルゴリズムに一部チェック機能が実装されなかったと指摘。アクセス管理において幅広い影響を及ぼすとし、CVSS基本値を最高値である「10」と評価しているという。

脆弱性の詳細が公表されたことを受け、JPCERTコーディネーションセンターではあらためて利用者に対してアップデートを実施するよう注意喚起を行っている。

(Security NEXT - 2022/04/22 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「VMware Tools」「Aria Operations」既知脆弱性、悪用事例の報告
米当局、「XWiki Platform」「Aria Operations」脆弱性を悪用リストに追加
組織の「ネット玄関口」狙う攻撃に注意 - 可視化や脆弱性対策の徹底を
ファイル転送ソフト「MOVEit Transfer」にDoS脆弱性 - 修正版公開
米当局、「WSUS」脆弱性で対象サーバの特定や侵害監視を呼びかけ
「VMware Aria Operations」や「VMware Tools」に脆弱性 - 修正版を公開
「Kea DHCP」にサービス拒否の脆弱性 - アップデートが公開
「WordPress」のキャッシュプラグインにXSS脆弱性
プラネックス製モバイルルータ「ちびファイ4」に脆弱性
「Docker Compose」にパストラバーサル脆弱性 - 修正版を公開