Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

組込システム向け「mruby」に複数の脆弱性

組込システム環境において軽量の「Ruby」処理環境を提供する「mruby」に複数の脆弱性が明らかとなった。

「同3.2」より以前のバージョンにおいて複数の脆弱性が明らかとなったもの。「CVE-2022-1276」は、域外メモリの読み込みが可能となる脆弱性で、悪用されるとコードを実行されるおそれがあるという。

脆弱性報告サイト「huntr」を通じて開発者に報告されたもので、「huntr」では共通脆弱性評価システム「CVSSv3」のベーススコアを「8.4」とした。またヒープバッファーバーフローの脆弱性「CVE-2022-1286」が判明。CVSSv3基本値を「5.9」と評価している。

一方、米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」では、いずれもネットワーク経由で悪用が可能であると分析。CVSS基本値を「9.8」とし、重要度を「クリティカル(Critical)」とレーティングした。

脆弱性の報告を受け、GitHubリポジトリでは修正が実施されている。

(Security NEXT - 2022/04/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIA製GPUドライバに複数の脆弱性 - 権限昇格やDoSのおそれ
トレンドの法人向け複数製品に脆弱性 - アップデートで修正
「Erlang/OTP」に深刻なRCE脆弱性 - 概念実証コードも公開済み
「GitLab」に5件の脆弱性 - 最新パッチで修正
「SonicOS」にリモートよりDoS攻撃を受けるおそれ - 修正版を公開
NVIDIAのAI開発フレームワーク「NeMo」に3件の脆弱性