2022年1Qのインシデント、前四半期から15.2%減
JPCERTコーディネーションセンターは、2022年第1四半期に同センターが把握したインシデントの状況について取りまとめた。報告数は増加したが、重複を除いたインシデント件数は減少している。
同センターによれば、同四半期に寄せられたインシデントの報告は1万6188件。前四半期の1万1870件から36.4%増加した。
重複を除いたインシデント件数は9369件。前四半期の9807件から4.5%減少している。サイト管理者などに対応を依頼した調整件数は5558件で、前四半期から15.2%減となった。
インシデントの内訳を見ると、「フィッシングサイト」が6820件で前四半期の7125件から4.3%減少。インシデント全体の72.8%を占めている。「ウェブサイト改ざん」は前四半期の906件から22.5%減となる703件。「マルウェアサイト」についても前四半期より28.3%減少して291件だった。
一方、脆弱性の探索や侵入、感染の試行などを検知した「スキャン」行為は1174件で、前四半期の1011件から16.1%増となっている。
7件確認された「DoS/DDoS」は、3月に6件が集中。「標的型攻撃」は2件でいずれも3月に報告があった。「制御システム関連」は前四半期に引き続き報告は寄せられていない。
(Security NEXT - 2022/04/14 )
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