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XMLパーサーライブラリ「Expat」に5件の脆弱性 - 重要度「クリティカル」も

XMLパーサーのライブラリ「Expat(libexpat)」に脆弱性が明らかとなった。重要度が「クリティカル」とされる脆弱性も複数含まれる。

エンコードの検証処理における不備「CVE-2022-25235」をはじめ、名前空間のURIにセパレータを挿入できる「CVE-2022-25236」、インテグラオーバーフローの脆弱性「CVE-2022-25315」など、あわせて5件の脆弱性が明らかとなったもの。

脆弱性を悪用されると、ライブラリを利用するプログラムに不正なデータを渡し、コードを実行されてしまうおそれがある。

「CVE-2022-25235」「CVE-2022-25236」「CVE-2022-25315」の3件に関しては、米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」において共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアが「9.8」、重要度が「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

開発チームでは、「同2.4.5」をリリースし、これら脆弱性を修正。アップデートを呼びかけている。今回修正された脆弱性は以下のとおり。

CVE-2022-25235
CVE-2022-25236
CVE-2022-25313
CVE-2022-25314
CVE-2022-25315

(Security NEXT - 2022/03/03 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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