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主要Linuxディストロに脆弱性「PwnKit」 - 実証コードも

主要Linuxディストリビューションをはじめ、UNIX系のOSで広く導入されているコンポーネント「polkit」に権限昇格の脆弱性が明らかとなった。脆弱性を悪用されるとroot権限を取得されるおそれがある。

権限の制御に利用される「PolKit(旧PolicyKit)」の「pkexec」においてメモリ破損が生じ、権限の昇格が可能となる脆弱性「CVE-2021-4034」が明らかとなったもの。

Qualysが11月に発見、報告したもので、「polkit」をもじって別名「PwnKit」と命名した。悪用には攻撃対象機器のローカル権限が必要となるが、root権限を取得されるおそれがある。

同社が検証を行ったところ、デフォルト状態の「Ubuntu」「Debian」「Fedora」「CentOS」においてroot権限を取得できることを確認した。脆弱性は2009年以降存在しており、すべてのバージョンの「pkexec」に影響があるという。

(Security NEXT - 2022/01/31 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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