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高速処理が可能な暗号アルゴリズムを開発 - KDDI総研と兵庫県立大

KDDI総合研究所と兵庫県立大学は、通信速度のボトルネックとならない100Gbps超の処理が可能となるあらたな共通鍵暗号アルゴリズム「Rocca」を開発した。

同アルゴリズムは、256ビットの鍵長で暗号化と認証機能を統合しており、データの非改ざんを保証することが可能。

パソコンやスマートフォンのCPUで演算処理でき、速度と安全性のバランスを考慮したブロック間の接続構造を採用しており、複数のブロックを効率よく一括して並列処理できるとしている。

同アルゴリズムでは、「AES-NI」を利用した場合に138Gbpsの処理性能を実現。「AES-256-GCM」と比較すると「AES-256-GCM」において「AES-NI」を利用しない場合で100倍以上、「AES-NI」を利用した場合で約4.5倍の性能を実現しているという。

研究開発の一部は、総務省の「安全な無線通信サービスのための新世代暗号技術に関する研究開発」の成果で、研究成果は国際会議「28th annual Fast Software Encryption conference(FSE2022)」に採択されており、2022年3月に発表する予定。

(Security NEXT - 2021/11/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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