複数言語向けの「HTMサニタイザ」に脆弱性 - XSSのおそれ
「OWASP Java HTML Sanitizer」をはじめ、「HTML要素」を除去するために複数言語で利用されている「HTMLサニタイザー」において、適切に処理が行われず、クロスサイトスクリプティング(XSS)が可能となる脆弱性が明らかとなった。
「SELECT」「STYLE」「OPTION」要素を許可している場合に、ポリシーが適切に反映されない脆弱性が明らかとなったもの。
同脆弱性の影響により、スクリプトなどのサニタイズが行われず、クロスサイトスクリプティング(XSS)が可能となるもので、実証コード(PoC)も公開されている。
「OWASP Java HTML Sanitizer」では、「CVE-2021-42575」が採番された。米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」において、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.8」、重要度は「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。
「JRuby sanitizer」なども同脆弱性の影響を受けるという。また「Go」向けに提供されている「bluemonday sanitizer」や「Python」向けに提供されている「pybluemonday」においても同様の脆弱性「CVE-2021-42576」が判明した。
現地時間10月18日に脆弱性を修正した「OWASP Java HTML Sanitizer 20211018.2」「bluemonday sanitizer 1.0.16」「pybluemonday 0.0.8」がリリースされており、修正版へのアップデートが呼びかけられている。
(Security NEXT - 2021/10/26 )
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