Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Google、「Chrome 94.0.4606.71」をリリース - ゼロデイ脆弱性などに対応

Googleは、「Windows」「macOS}「Linux」向けに最新ブラウザとして「Chrome 94.0.4606.71」をリリースし、ゼロデイ脆弱性などに対応した。マイクロソフトもChromiumベースの「Microsoft Edge」について更新を行っている。

今回の更新は、セキュリティに関する4件の修正を実施するアップデートで、CVEベースでは3件の脆弱性に対処したことを明らかにしている。

重要度が「高(High)」とされる脆弱性は「CVE-2021-37974」「CVE-2021-37975」の2件。セーフブラウズやJavaScriptの処理に明らかとなった解放後のメモリを使用するいわゆる「Use After Free」の脆弱性を解消した。また「中(Medium)」とされる情報漏洩の脆弱性「CVE-2021-37976」に対応している。

今回明らかとなった脆弱性に重要度が4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性は含まれていないが、「CVE-2021-37975」「CVE-2021-37976」に関しては、すでにゼロデイ攻撃に悪用されているという。

同社では、同アップデートを今後数日から数週間のうちに展開していく予定。またマイクロソフトでは、今回のアップデートを反映した「Microsoft Edge 94.0.992.38」をリリースしている。

(Security NEXT - 2021/10/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「JSONata」にプロトライプ汚染の脆弱性 - アップデートにて修正
「WordPress」向けのマルウェア対策やWAFプラグインに脆弱性 - 公開中止に
Cisco、「IOS XR」に関するセキュリティアドバイザリ7件を公開
「Apache Tomcat」に脆弱性、2月の更新で修正済み - 「同8.5」系統は3月末にEOL
Palo Altoの「PAN-OS」や「GlobalProtect App」に脆弱性
バックアップ製品「Arcserve UDP」に脆弱性 - 影響大きくPoCも公開
ファイル転送製品「FileCatalyst」に深刻な脆弱性 - 2023年8月の更新で修正
SonicWallの「SonicOS」やメールセキュリティ製品に脆弱性
ビデオ会議サービス「Zoom Rooms」に複数の脆弱性
「WordPress」向けファイル管理プラグインにパストラバーサルの脆弱性