MS、6月の月例パッチをリリース - 脆弱性6件がすでに悪用
マイクロソフトは、6月の月例セキュリティ更新プログラムを公開し、49件の脆弱性を修正した。特に6件の脆弱性に関してはすでにゼロデイ攻撃が発生しており警戒が必要だ。
今回のアップデートでは、「Windows」や「Office」をはじめ、「Hyper-V」「Microsoft Intune」「Microsoftスクリプトエンジン」「Microsoft Windows Codecs Library」「.NET Core」「Visual Studio」など多くの製品で脆弱性の修正が行われている。
CVEベースであわせて49件にのぼり、同社による重要度は、4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性が5件。次に高い「重要(Important)」が44件だった。
共通脆弱性評価システム「CVSSv3.0」によるベーススコアを見ると、「9.0」以上とされる脆弱性は「CVE-2021-31962」の1件のみ。同脆弱性を含め、35件が「7.0」以上と評価されている。
脆弱性によって影響は異なるが、17件についてはリモートよりコードを実行されるおそれがある。さらに権限昇格の脆弱性13件、情報漏洩の脆弱性7件のほか、サービス拒否5件、セキュリティ機能のバイパス4件、なりすましが可能となる脆弱性3件に対応している。
CVSS基本値がもっとも高い「9.4」と評価された「CVE-2021-31962」は、「Kerberos AppContainer」においてセキュリティ機能がバイパスされるおそれがあある脆弱性。悪用は確認されていない。
(Security NEXT - 2021/06/09 )
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